開発とは何か。この旅を通して考えてきた壮大なテーマ。先進国がこぞって途上国と呼ばれる国々を「開発」の名の下に変えていっている。お金を出して援助し、その国の最低限の生活水準を引き上げることはとても良いこと。だけど、たいていの場合、少なくとも僕が知っている限りにおいて、先進国の行う開発は物質的に 豊かな社会、便利な社会を作る方向に向かっているように感じる。
タグ: 開発途上国と水・衛生
プノンペンのインターネットカフェで仕事-プノンペン近郊のスラム地区センソックへ取材
今日はビールを飲まずに書いている。あまりにたくさん書きたいことがありすぎて、ビールなど飲んでいられない。飲んだら寝るな。それは無理である。だから今日は飲んでいない。夜中に部屋の窓を全開にしていても30度はありそうな蒸し暑さ。本当なら飲まずにはやっていられない。冷たい水もすぐにぬるま湯になる。
開発途上国の発展とは何か?開発実務家のキャリアとは何か?
ときどき考えることがある。誰かのため、とりわけ途上国の発展に貢献しようとして仕事している人の生活水準はどうしても低くなってしまって、時にはボランティ アなんて事もあったりする。他方で、日本や他の先進国で途上国の安い人件費を利用して、自国民が安くものを買えるようにしたりする人はたくさんのお金を 持っていたりする。
プノンペンにオリンピックスタジアムがなぜ?
プノンペンは活気であふれている。毎日新しい店が街のどこかで産声を上げ、大きなビルがいつの間にか家の隣にできていたりもする。昨年、はじめて訪れたこの街で、「これが途上国っていうものか」と、率直に思ったのを覚えている。
タケオのゲストハウスにて-プノンペンの喧騒を忘れる瞬間
タケオの湖が赤く染まり、西の空に夕日が沈んでいく。下校途中の学生や仕事帰りの大人たちが湖の畔を軽い足取りで戻っていく。ゲストハウスの2階テラスでゆったりと眺める景色は、時間を忘れさせてくれた。昨夜プノンペンで買ったパンをほお張る。ふとその時、一人のカンボジア人が僕の横に腰掛けた。左腕がない。
ラオス国営航空の対応-パクセ経由プノンペン行きは波乱の幕開け
搭乗2時間前になり、周囲が慌しくなってきた。どうやら搭乗手続きが始まったようだ。搭乗客が長蛇の列を作り、カウンターへ一直線に伸びている。僕は前から10人目くらいの位置につけた。5分、10分、15分。しかし、待てども待てども蛇の頭は見えてこない。いくら待ってもなかなか前に進まない。
タラートサオ市場でシャツを買う-ラオス伝統料理とビアラオで乾杯
少しいつもと違った気持ちで朝を迎えた。ある意味、就職活動の日なのだから無理も無い。生まれてこの方、職員訪問というものを一度もしたことがないため、何を どうしてよいのかさっぱりわからなかった。たいていはリクルートスーツに身を固め、右手には黒く四角いバッグを提げて行くのだろう。
ビエンチャンでラオ航空を予約する
目を瞑ったと思ったら、もう朝だ。体が疲れているせいなのか。それとも単に無神経なだけなのか。この日もよく眠れた。日本にいるとどんなに寝てもまだ寝たりないと思うことがよくある。しかし、この頃はやけにサッパリした朝を迎えることができている。
タイ・ラオス陸路国境越え-バスで首都ビエンチャンへ
日も傾いてきた頃、僕はどこの国にもいなかった。昼食後に乗ったバスはタイとラオスの国境へ到着していた。全乗客は出国手続きを行うため一度下ろされた。タイ の出国手続きを終えた後、ラオスの入管までは5メートルくらいある。だからその5メートルはどこの国にもいないこととなるのだ。
バンコクからコーンケンへ鉄道で行く列車の旅-駅弁編
列車の窓から外に目をやると、華やかに近代化の進んだ首都バンコクが負の側面を覗かせる。巨大ビル群の陰に立つ2階建ての簡素な掘っ立て小屋群はその象徴的光 景だった。隣の家との間は10cm。どこが入り口かもわからないくらい密集したぼろぼろの小屋に住む人々もこの街にはいる。