大分県発祥の「一村一品運動」は、今や世界各国で展開されている。JICA青年海外協力隊としてベトナムの農村開発支援NGO「VIRI」で活動中の山田邦永が、世界に広がる一村一品運動を紹介する。
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スマートシティの前に
半月ほど前、バンコク一帯は大気汚染濃度が高くなり、小中高校、大学が2日間すべて休校になった。自分ではそれほど自覚はなかったが、街を歩くとみんながマスクをしていて、それが異様な光景に映り驚いた。
国連での仕事とそのモチベーション
本連載を開始させて頂いてから早くも半年以上が経過し、早くも予定していた最終稿がやってきてしまいました。思えば、本連載を始めた2018年8月には、エチオピアにある国連開発計画(UNDP)アフリカ地域事務所にて勤務をしていたのですが、2019年2月より本部のニューヨーク事務所に異動したりと、組織は同じですが、チームのメンバー、担当する役割も変わりました。
中央アジアの「今」を読む
中国の西側に隣接する中央アジア地域は、地政学的には、旧ソ連時代からの歴史的経緯もありロシアの影響を受けてきた。しかし、近年は中国による影響がますます拡大しつつあります。中国による「一帯一路」構想の影響を受けながら 、ロシアとの関係を維持しながら、様々な開発上の課題と向き合いながら発展しを続けるのが現代のシルクロードと呼ばれる中央アジア地域です。
社会保障改革を進めるアジア
開発途上国における社会保障政策は、その他の経済・社会政策と比較して後手に回りやすい分野である。社会保障制度は税と保険料を財源とするが、支払い能力の乏しい自営業・零細企業が大多数を占める環境では財源確保が難しい。
夢を持てる労働環境を
いまアジアでは若者たちの転職や失業、そして低い賃金の問題がクローズアップされている。国連の2016年の統計によると、アジア太平洋地域の全就業人口の中で、若者(15-24歳)が失業する確率は大人(25歳以上)が失業する確率より3.8倍高いという結果が出ている。東南アジアではそれがさらに高く5.4倍というから驚く。不安定な派遣労働や臨時雇用の影響、低賃金や労働条件の悪化などの問題が要因になっていると思われるが、それにしてもわれわれ人類の将来を託す若者たちが置かれている現状に胸が痛む。
難民キャンプから英国開発学研究所という選択肢
難民キャンプで働いて1年程経った頃、終わらない紛争により日々増え続ける難民問題の根本的な理由について漠然と考え始めるようになりました。なぜ、和平合意が結ばれても、実際の平和は訪れないのか。どうしたら紛争は止まるのか、紛争が終結した後の国造りは誰がどのようにリードしていくのか。
思い出深いNGO活動
過去の忘れられない歴史や思い出を振り返ってみると、2019年は私にとって二つの大きな節目の年にあたることに気が付く。
ベトナムのUNESCO無形文化遺産、伝統民謡「ビーザム」
ベトナム北中部、ゲティン地方における民謡「ビーザム」を、JICA青年海外協力隊としてベトナムの農村開発支援NGO「VIRI」で活動中の山田邦永が紹介する。
産業の人づくり支援、現地に意思が宿るまで
どの産業でも人材育成が大切であることは周知の事実であるが、一口に人材育成と言っても育成する対象や分野は多岐にわたる。