自分探しの旅。あまり好きな言葉ではありません。やりたいことは見えていて、ただ、そこへ歩みを進めるべきか否か。そこをはっきりさせたかったための旅でした。実際に僕の旅は「自分探しの旅」ではなかったと信じています。強いて言うなれば「自分との話し合い」が一つの大きなテーマだったのではないでしょうか。
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中国国際航空でバンコクから北京へ
旅の終わりには必ず何かが起こる。タイ国際空港で北京行きのキャンセル待ちを12時までしていて、最終的に乗ることができた。午前11時ごろから待っていたため、かれこれ半日以上空港にいたことになる。さすがに疲れた。ただ、北京から大阪行きの乗り継ぎ便の手配が実はできていない。
タイとセックス、未成年と旅人がバンコク歓楽街カオサンロードへ消えていく
旅は突然始まり、ふいに終わりを迎える。数ヶ月前に思い立った今回の旅も、一晩考えた結果、そろそろ終わりにしようと思う。そして今、バンコク国際空港にいる。
開発とは何か、カンボジアにて考える-先進国のバックパッカーは何を思う?
開発とは何か。この旅を通して考えてきた壮大なテーマ。先進国がこぞって途上国と呼ばれる国々を「開発」の名の下に変えていっている。お金を出して援助し、その国の最低限の生活水準を引き上げることはとても良いこと。だけど、たいていの場合、少なくとも僕が知っている限りにおいて、先進国の行う開発は物質的に 豊かな社会、便利な社会を作る方向に向かっているように感じる。
バスでプノンペンからバッタンバンの孤児院へ
首都プノンペンから北西へバスで5~6時間走り、バッタンバン州に入った。プノンペンを出てから国道をひたすら真っ直ぐ走ってきた。何もない大穀倉地帯が目の 前に広がった。カンボジアの米どころだ。同時にこの地域はプノンペンに次ぐ大都市でもある。しかし、そこに都会の喧騒はなく、古き良き人々の暮らしらしき ものがあるような気がした。
センソック高校英語教師の話-プノンペン郊外取材
センソック高校での取材の合間に英語教師と話をした。彼はプノンペン市内の大学の博士課程で勉強中だそうだ。それと平行して高校で英語を教えている。「じゃあ、日本人とカンボジア人を1ヶ月だけそっくりそのまま入れ替えたりしたら面白いんじゃない?」
パイリンと地雷とポルポト
昨日のトゥクトゥク運転手の話。「昔はバイクタクシーのドライバーだったけど、バイクを盗まれちゃったんだよ。だから雇われドライバーになって車を運転してたんだ。日本車だったよ。その時に働きながら語学学校へ通って英語勉強したんだ。大変だったけどね。そして働いてお金も貯まって、このトゥクトゥクを買った。1,000ドルだった。」
プノンペンの巨大ビジネス街と郊外のスラム-学校を取材
早朝5時30分にもかかわらず、街は既に走り始めていた。プノンペンは巨大ビジネス街になりつつあるけれど、それと同時に観光産業も盛んだ。そのため、人気ゲストハウスはそれぞれ独自のツアーを組み、観光客の日程に早朝から合わせるのである。案の定、行きつけのCapitolゲストハウスの食堂は満席。
プノンペンのインターネットカフェで仕事-プノンペン近郊のスラム地区センソックへ取材
今日はビールを飲まずに書いている。あまりにたくさん書きたいことがありすぎて、ビールなど飲んでいられない。飲んだら寝るな。それは無理である。だから今日は飲んでいない。夜中に部屋の窓を全開にしていても30度はありそうな蒸し暑さ。本当なら飲まずにはやっていられない。冷たい水もすぐにぬるま湯になる。
開発途上国の発展とは何か?開発実務家のキャリアとは何か?
ときどき考えることがある。誰かのため、とりわけ途上国の発展に貢献しようとして仕事している人の生活水準はどうしても低くなってしまって、時にはボランティ アなんて事もあったりする。他方で、日本や他の先進国で途上国の安い人件費を利用して、自国民が安くものを買えるようにしたりする人はたくさんのお金を 持っていたりする。