EUとUNICEFが約40億円(34百万ユーロ)を投じて、条件付現金給付プログラム(Conditional Cash Transfer for Education: CCTE)を実施する[1]。トルコ国内に居住するシリア難民の子供の就学率向上が目的。
トルコ国内には300万人のシリア難民が暮らし、その内の130万人が子供。就学適齢期の子供50万人がトルコ国内の正規の教育課程で就学し、37万人が学校へ通うことができていない状況がある。
同プログラムでは、特に支援が必要とみなされる子供23万人を対象に現金給付[2]を行うことで、世帯が子供を学校へ通わせるインセンティブを与え、就学率の向上を目指す。
2017年5月以降、対象世帯は2か月に一度のペースで現金給付を受けることとなり、子供を就学させることが給付条件となる。
[1] UNICEF. 2017. EU and UNICEF to reach thousands of refugee children in Turkey with Conditional Cash Transfer for Education.
[2] Ippei Tsuruga. 2016. 現金付き給付(Cash Transfers)とは?.