その夏休み、休暇と勉強で楽しみませんか?
アフリカやアジアで活躍している実務家の皆さんは、休暇でヨーロッパ旅行を考えている方も多いかと思います。その夏休み、少し勉強に割いてみてはどうでしょう?
休暇+サマースクールはヨーロッパでは一般的?
夏休みくらいは何も考えずにのんびりしたい。人生これまでそう考えて生きてきました。しかし、社会人が大学のコースに通うことが一般的なヨーロッパの若者にとっては、サマースクールに通うこともまた一般的なようです。家族連れで旅行に行くついでに「1週間だけ勉強するか」と軽いノリで、長期休暇の一部を勉学に充てる人もいます。
サマースクールが一般的な要因は、いくつかあると思います。日常的に日本企業のような強いプレッシャーの中で仕事をしていないために気持ちに余裕があること。休暇取得がしやすい職場環境であること。就学のための休暇が年次有給休暇とは別に取得が可能なこと。
サマースクールの開講時期と授業料
ヨーロッパの多くの大学が秋から春にレギュラーコースを開講し、7月~8月はサマースクールを別途開講しています。授業料も良心的で、宿泊費込みで1,000ユーロくらいから色々選べます。気力と体力と時間があれば、ハードルは低そうです。
サマースクールのコース内容とレベル
大学と学部の数だけコースがありますから、コースレベルは上級から入門まで幅広くあります。また、単位をとることができるコースもあるので、今後留学を考えている方や現在大学在籍中の方にとっては良いかもしれません。
最終日に試験があるコース。成果発表に対してフィードバックを得られるコース。様々なコースが用意されているのは嬉しいです。
おすすめサマースクール10選!
「死ぬまでに絶対訪れたい秘境10選」と、煽るブログ記事が最近流行っています。正直なところ全てのコースにいったことがあるわけではないので、ここで「おすすめ!」と言ってしまうと、一昔前にはやった「ステマ」と同じです。真面目すぎて「めんどくせー」と思ったあなた。すみません。
何もご紹介しないのも「アレ」なので、同僚から教えてもらった「おすすめ!ウェブサイト」を紹介します。その名も『INOMICS』。サマーコースだけでなく、オンラインコースや開発学、経済学の修士課程コースもまとめられていて、検索することができます。
10選はしませんが、その中からいくつか受講したいなと思うものをご紹介します。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)
経済学に関しては説明不要。イギリス屈指の名門校だけあって、70コース以上がリストされており、その数では他を圧倒しています。開発経済学のコースがあります。ロンドンへ遊びに行くついでなら、LSEはアクセスも最高でしょう。
パリ経済学校(PSE)
パリ派の方もいるでしょう。「21世紀の資本」で一躍時の人となったトマ・ピケティが設立メンバーなだけ、マクロ経済と不平等に焦点を絞ったコースが用意されています。
ジュネーブ大学
政策評価のコースが用意されています。担当案件の貧困削減効果は?自由貿易の政策効果は?最低賃金を導入した際のインパクトは?そうした質問に答えるための手法を学べそうです。
イタリア旅行と組み合わせる
イタリアの大学も北から南まで様々なコースがありそうです。
スペイン旅行と組み合わせる
バルセロナなど、観光地として人気の地区にも大学はあり、コースがあります。ビジネスに強い大学が並んでいる印象です。