人道援助と開発援助の連携
人道援助と開発援助の連携(NEXUS)の重要性が語られて久しい。紛争や政治といった開発援助が深入りしにくい分野に人道援助は国境を越えて踏み込む。人道援助から開発援助のフェーズへの移行をスムーズに行うためには、理論的な議論にとどまらず、実務的な具体策が必要となる。
- 人道と開発の連携
- 紛争と人々
- 人道支援にとっての試練
- 制裁は無意味な政治ゲームに過ぎないのか?
- 2030年の援助
- ケニア政府がダダーブ難民キャンプ閉鎖、ホスト国支援の必要性を考える
- ソマリア難民支援から難民問題とホストコミュニティの負担を考える
サッカー選手の夢破れ、国際協力の世界へ
高校時代に自身が経験した貧困体験、サッカー選手になれなかった悔しさを元に、国際協力の専門家になることを夢見て一念発起。JICAでのインターン、総合商社、国際NGO、英国大学院を経て国際機関で勤務する筆者の経験談。
- サッカー選手の夢破れ、国際協力の世界へ
- 開発の仕事に就くまでの道のり
- NGOで働くための覚悟をもつまで-難民キャンプでの生活について
- アフリカ式マネジメントTIA (This Is Africa)-ガンベラ難民キャンプ
- 銃撃戦に巻き込まれて
- 難民キャンプから英国開発学研究所という選択肢
- 国連での仕事とそのモチベーション
農業開発の倫理とは‐食料貿易論争を通じて見える2つの視点
食料貿易を切り口に「成果」と「プロセス」の倫理的対立について考察。これは開発事業全般で見受けられる対立かもしれない。
- 農業開発の倫理とは-食料貿易論争を通じて見える2つの視点
- 貿易は脅威でも万能薬でもない
- 食料-取引可能な財
- 農業-途上国の多くの人びとのなりわい
- 農業を巡る倫理的観点-経済・社会的観点とは異なる視点
- 開発でも2つの視点を
ルワンダが目指す知識基盤型経済
ルワンダの軌跡を振り返り、今後の10年を考える。ルワンダが目指す「知識基盤型経済」をテーマにしたパネルディスカッションでの議論を中心に、ルワンダが描く「知識基盤型経済」への道程と開発援助の役割を考える。
- ルワンダの目指す「知識基盤型経済」とは:JICAルワンダの10年を振り返る
- ルワンダが進む「知識基盤型経済」への道程
- Vision 2020を超えて-ルワンダのこれからの開発課題
- JICAの貢献と今後の開発協力の役割-ルワンダ
予算から見る開発援助
開発援助のアクターが多様化している。国際機関はこれまでもこれからも開発援助の主要なアクターであり続けると考えられるものの、その役割は変わりつつある。予算から開発援助の潮流を紐解く。
- 国連予算と拠出金に見る開発援助潮流
- UNDPの組織改革に見る開発援助潮流
- UNDPとJICAの予算と職員数の比較が面白い
- 開発援助資金の途上国離れが深刻、エチオピアよりドイツで多くのODA予算が使われた?
- DFIDが新ODA戦略で国益重視へ方針転換
- 日本のODA-国益重視へ方向転換
カメルーンの色彩
アフリカンプリント。独自の模様と色使いに込められた作り手の思いとセンスに魅了される。「色彩」は衣類の色だけではなく、多様性を表す。カメルーンで出会った「色彩」をテーマに、カメルーン駐在員がレポート。
- カメルーンの街角でアフリカの芸術を着る
- 布問屋街への誘いーアフリカンプリントと地元の生活を感じる週末
- お気に入りの仕立て屋へ-アフリカの商業のあり方とは?
- カメルーン駐在員に聞いた地元の生活と産業
- 言語とダイバーシティ-カメルーンの公用語は?
- 生活に混在する言葉たち
ビジネスと開発
従来の開発援助の枠を超え、民間セクターの役割が大きくなってきている。PPPやBOPといった用語が既に一般的なものとなりつつある今、慈善事業を超えたビジネスと開発の繋がりを吟味する時期に来ているのではないか。
- ビジネスで貧困削減をするという選択肢:Bコーポレーション
- インドの「待てば待つほど安くなる」病院
- パキスタンの産業人材育成の現場から
- 途上国の災害緊急援助をAmazonで注文・配送したらどうなるか?
- Amazonの参入で途上国の国際緊急援助物資供与はこう変わる?
東南アジアのコメ市場に何が
2016年から2017年にかけて東南アジアを襲ったコメ価格の暴落に関する考察。市場への影響から住民生活への影響まで、データを読み解いていく。
- 東南アジアのコメ市場に何が起きているのか?
- カンボジアでコメ価格が下落
- ミャンマーでコメ価格下落
- 中国の記録的な備蓄量により2017年は食料価格の下落の予測
- なぜカンボジアのコメ価格は暴落したのか?
- カンボジアの農村で貧困の負の連鎖が始まっている
- カンボジアのマイクロファイナンス機関が金利上限を18%に設定
- カンボジア政府とマイクロファイナンス機関の攻防、コメ価格は正常化するか?
カンボジアのマイクロファイナンス
マイクロファイナンス全盛期にあって、カンボジアには多くのMFIが登場した。学術研究から日々の市況まで、様々な分析が行われるようになっている。
- カンボジアのマイクロファイナンス業界、延滞債務額に懸念が浮上
- カンボジアのマイクロファイナンス経営はちょっと特殊かも?
- マイクロファイナンスは貧困削減に効果なし?カンボジア調査結果
- 急速に停滞するカンボジアのマイクロファイナンス業界、金利上限引き下げが影響か
- マイクロファイナンス業界、不良債権比率が上昇するも今年上半期も急成長
国際協力のプロになるために
国際協力や開発援助のプロになりたいと考える若者が直面する共通の悩みがある。ボランティアかプロか。ジェネラリストかスペシャリストか。国際機関かJICAかNGOか。そして働き始めてからも文化の違いに面食らうことも多い。
日本の国際協力を盛り上げるために
日本の援助について悪く言う開発途上国の人々に出会ったことは一度もない。一方、日本の事業は定量的に評価できないもの、評価しないものも多く、国際社会では「見えにくい」ものとして語られることが多い。国際的に評価されることと、開発途上国のためになることの間には大きなギャップがあるのかもしれない。
国際協力の広報戦略
国際協力は国際交流とは異なり、事業を通じた開発効果がより重要となる。インパクトを発信することで事業に対する理解が広まり、開発援助機関や国を超えた知見の共有にも繋がる。
タクシー運転手の途上国開発談話
タクシー運転手は世間の声を代弁している。タクシー運転手は日々住民の声を聴き、メディアの情報と現実を比較する機会を持つ。主観的、客観的問わず、様々な情報がいろいろな視点で集まる場所。それがタクシーであり、それを踏まえて議論を展開するのがタクシー運転手なのだ。
国際協力の在り方
そもそも国際協力とは何か。どのようなアプローチが良いのか。そもそも論は永遠の課題である。
- キャパシティ・ディベロップメントとは何か考える
- 開発援助の説明責任-アカウンタビリティとビジビリティ
- 海外ドナーによる開発援助と被援助国の自助努力は両立し得るのか?
- スウェットショップが開発途上国の貧困削減に寄与?
NGOの役割
開発援助の担い手が多様化する中、NGOの役割がますます重要となってきている。