東南アジアレポート 30-中国国際航空でバンコクから北京へ
2007年11月25日 Beijing (China)
旅の終わりには必ず何かが起こる。タイ国際空港で北京行きのキャンセル待ちを12時までしていて、最終的に乗ることができた。午前11時ごろから待っていたため、かれこれ半日以上空港にいたことになる。さすがに疲れた。ただ、北京から大阪行きの乗り継ぎ便の手配が実はできていない。
中国国際航空の職員に予約を申し出たものの、彼が言うには「長い間待たせてすみません。私どものコンピューターが故障しており、現在こちらからは予約はできない状況となっております。ただ、空席は確認できておりますので、北京空港に到着後に予約なさっていただければと思います。」ということだった。半信半疑で飛行機に乗り込み、機内食にも気付かず、眠りに落ちた。
一度も目を覚ますことなく着いた北京空港で、悪い予感は的中した。案の定、大阪行きの飛行機は満席で予約できないというのだ。6時間前にタイで確認したときに予約できれば埋まることはなかっただろうに。完全に航空会社の不手際なのだけれど、タイの地上職員とこちらの職員の間でやり取りがなされているとは思えず、全くこちらの事情を把握していないとの事だった。また、扱いもひどく、「今日はもう無理だから、また明日の朝早くに来てくれよ」と軽くあしらわれた。
どっと押し寄せる疲れの中、空港で雑魚寝する気力もなく、近くにホテルを予約し、そこで夜を明かすことにした。ホテルと言っても、見た目は昔の軍事施設のような雰囲気を持つ建物だった。門にホテルの看板はなく、裏口のようなところから中へ入ると薄暗い照明と冷たい廊下が僕を迎えた。
いつか中国も旅行で訪れてみたいけれど、どこか重たい雰囲気を感じた。