カンボジア

センソック高校英語教師の話-プノンペン郊外取材

s-2007_11260165

東南アジアレポート 26-プノンペン郊外にて英語教師の話

2007年11月21日 Phnom Penh (Cambodia)

センソック高校での取材の合間に英語教師と話をした。彼はプノンペン市内の大学の博士課程で勉強中だそうだ。それと平行して高校で英語を教えている。

「英語を子供に教えるのが好きなんだ。日本人は英語は話せなくても生きていけるけど、僕らの国では英語を話せるといい仕事をできる可能性が広がる。生きるために英語はこれから重要になると思う。」

彼は小学生、中学生、高校生問わず、学校内で会った生徒には必ず英語で話しかける。そして生徒はそれに英語で答える。恥ずかしがる生徒も中にはいるけれど、一生懸命答えようとし、一生懸命先生も聞こうとする。

高松のNPOセカンドハンドが建てた校舎の2階で僕らは話していた。ふいに校庭の方を指差し、僕は彼にこう言った。

「日本人はここの何もない、だだっ広い風景が好きだと思うよ。」

「カンボジア人は日本のような大きなビルをたくさん欲しいって考えてるよ。」

「カンボジアには日本のような大都会や自分の時間も持てず、働き続ける社会になって欲しくないな。この美しい風景は最高だと思うよ。」

「共有できるよ僕らは。」

「じゃあ、日本人とカンボジア人を1ヶ月だけそっくりそのまま入れ替えたりしたら面白いんじゃない?」

Comments are closed.