カンボジア

プノンペンのインターネットカフェで仕事-プノンペン近郊のスラム地区センソックへ取材

Meeting at the office
Meeting at the office

東南アジアレポート 23-プノンペンのインターネットカフェで仕事

2007年11月20日 Phnom Penh (Cambodia)

今日はビールを飲まずに書いている。あまりにたくさん書きたいことがありすぎて、ビールなど飲んでいられない。飲んだら寝るな。それは無理である。だから今日は飲んでいない。夜中に部屋の窓を全開にしていても30度はありそうな蒸し暑さ。本当なら飲まずにはやっていられない。冷たい水もすぐにぬるま湯になる。 今日は部屋の隅に付いている家庭用の扇風機だけを頼りに何とかこれを書いている。

朝ご飯を済ませた後、いきつけのインターネットカフェでE-mailボックスを開いた。日本からのメールが一通。2年前からボランティアをしている団体が差出人だった。このNGOが僕を国際協力へ引き込み、カンボジアと巡り合わせてくれた。今回の旅を計画したことも事務局にメールを流していたのだった。「何か手伝うことがあれば手伝いますよ」と付け加えて。

Bike bike bike
Bike bike bike

まさか願ってもないチャンスだった。メールには「手伝ってくれ」と書いてある。答えはもちろん「YES」だ。ハートマークを付けて返信したかったけれど、絵文字は残念ながら使えない。その分、「何でもやります」と付け加えて返信しておいた。

仕事内容はこうだ。プノンペン近郊のスラム地区センソックにある支援先の高校で取材をすること。および、可能であればタイ国境近くのバッタンバン州ホームランド孤児院にて状況の確認をすることだった。今日はプノンペン西部地区にあるNGOの現地事務所を訪問し、駐在職員の方と会う約束をしていたため、嬉しさを胸にトゥクトゥクで事務所へ向かった。

事務所には医者と看護師の夫妻が常駐している。日本では119に電話すると、救急車がものの10分でやってくる。そのシステムをどうにかプノンペンで構築することが彼らの大きな目標の一つだ。この日は救急車の整備に時間を取られているようだった。

ふいにこんな質問をしてみた。「国際協力で働くときに、どんな機関で働くのがよいですか」と。そんな意味合いのことを聞いたように記憶している。彼女はすぐに答えてくれた。「政府系で働くと給料がかなりいい。だけど、NGOの方がやれることの範囲が広い。やりたいことをやりやすいと思う。」彼女はいくつかの機関で働いた経験を持つ。それゆえに説得力がある。そしてこう続けた。

「もし国際協力の世界で働きたいのなら、大学院を出て、何か一つ専門と言えるものを身に付けると強いよね。そして大学院から海外へ出た方が良いと思う。」

明日のセンソック地区へ彼女が同行すること。そして高松市にあるテレビ局の取材が車を出してくれること。また、僕がそれに便乗していいことなどを確認し、帰りのトゥクトゥクまで便乗させてもらった。

その時いただいたスプライトはゲストハウスについた頃にはぬるくなっていたけれど、どこかすがすがしい気分に僕をさせてくれた。

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