カンボジア, タイ, ラオス

ラオスの安宿ジョーゲストハウスはほのぼの家族経営

Joe Guest House
Joe Guest House

東南アジアレポート 14-ラオスの安宿にて: Joe Guest House

2007年11月15日 Vientiane (Laos)

宿屋 のおばちゃんがバイクのシートに腰掛けている。どこか遠くのほうを見ながら夜風にそっと吹かれている。ビエンチャンの中でもとりわけ外国人の多いこの通りは夜も人通りが絶えない。おばちゃんは時折何かを口にし、誰かと話し始める。知り合いなのかはわからないが、とてもゆったりした時間の中で、小さな大都会の夜を楽しんでいるように見える。

昼間は子供たちが宿を守って、夜は夫婦で宿番。子供たちは学校へ行っているのだろうか。そんな不安も頭をよぎる。けれど、ともかく、ここにいるみんなが毎日を楽しく過ごしているように見える。いつも先頭を切って大活躍のお姉ちゃんは英語でお客に対応し、満室になると「Full! Full!」と少しおどけてみせる。もっと小さな子供たちは朝からシーツを取り替えたり掃除をしたりと大忙し。おばちゃんは5日連続で泊まっている僕のところへ来て 「Tomorrow stay over night?」と不思議な英語と笑顔で明日の予定を聞いて見せる。

僕らの暮らす家と同じような設備が備わっているこの宿は、外国人仕様にデザインされているのかもしれない。インターネット、自転車、テレビ、冷蔵庫、コー ヒーメーカー。全てがここにはある。それにもかかわらず、どこか日本とは違う雰囲気がここにはある。モノではない何かがここにはあるのだ。

ほら、またおばちゃんが誰かと話している。

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