今週ワシントンDCで開催されていた南南協力EXPO2014が閉幕した。国連南南協力事務所(UNOSSC)が毎年開催しているもので、南南協力と三角協力の推進を目的としている。地理的に近いラテンアメリカ諸国の代表だけでなく、アジアやアフリカからの政府代表も参加した。
貧困削減や社会的保護の分野でも南南協力は盛んに行われている。途上国で生まれた現金給付プログラム(CCT)の波及は代表例だろう。メキシコのプログレッサ・オポチュニダデス(Progresa/Oportunidades)やブラジルのボルサ・ファミリア(Bolsa Familia)は今やケニアやカンボジアなど、アフリカやアジアへ拡大を見せている。
先進国の開発資金の先細りを背景に、今後ますます南南協力の重要性が増すことが予想される。知見やネットワークの共有がもたらす、途上国同士の協力。これまでなかった新しい形の協力に注目が集まる。
参考記事
Stopping Ebola the Theme of the Second Day of South-South Development Expo
ILO to Present Innovative South-South Development Solutions