明るい光だけがカンボジアを照らしているように見える。暗い記憶が闇の中へ消え、華々しい経済成長はプノンペンの街をビルで埋め尽くした。車窓やバイクから人々が笑顔を振りまく。
もはや「最貧国カンボジア」は昔話なのか。
カンボジアの人々の献身的な働き振りが国の成長を支え、国際社会はそれに暖かく手を差し伸べた。カンボジアは確実に経済成長のレールの上にいる。そして多くの人々がその列車に乗り、成長の恩恵を受けつつある。
「切符は買えたか?」
買えなかった人がいる。
列車から落っこちる人もいる。
それが経済成長と貧困の関係である。
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