概要
ロバート・チェンバース(Robert Chambers)は2001年に英国サセックス大学開発学研究所(IDS)を定年退職した後も、研究所で研究を続け、継続して出版活動も行っている。参加型開発の父として名高い同氏の代表作はやはり、1983年に発表したRural Development: Putting the Last First(邦題「第三世界の農村開発」)だ。30年前に出版された同作だが、今でも参加型開発手法を学ぶ人々のバイブルのような役割を果たしている。
また、私のお気に入りはIdeas For Development(邦題「開発の思想と行動」)。IDSで学び始める前に読み、さらに、IDSに入所してから、ロバート本人から同書をもらったことは今でも思い出深い。この本の読者は、同じ文言の繰り返しが多いように感じるかもしれないが、その繰り返し部分こそが、彼が伝道したいマインドセットなのだと今は感じる。彼のワークショップに数回参加したが、その思いがひしひしと伝わってきた。
書籍一覧
以下、入手可能なロバート・チェンバースの書籍を並べています。
- 参加型開発と国際協力
- 参加型ワークショップ入門
- 第三世界の農村開発
- 開発の思想と行動
- 開発調査手法の革命と再生―貧しい人々のリアリティを求め続けて―
- Ideas for Development
- Participatory Workshops: A Sourcebook of 21 Sets of Ideas and Activities
- Revolutions in Development Inquiry
- Whose Reality Counts?: Putting the First Last
- Rural Development: Putting the last first