開発途上国における社会保障政策は、その他の経済・社会政策と比較して後手に回りやすい分野である。社会保障制度は税と保険料を財源とするが、支払い能力の乏しい自営業・零細企業が大多数を占める環境では財源確保が難しい。
国際
夢を持てる労働環境を
いまアジアでは若者たちの転職や失業、そして低い賃金の問題がクローズアップされている。国連の2016年の統計によると、アジア太平洋地域の全就業人口の中で、若者(15-24歳)が失業する確率は大人(25歳以上)が失業する確率より3.8倍高いという結果が出ている。東南アジアではそれがさらに高く5.4倍というから驚く。不安定な派遣労働や臨時雇用の影響、低賃金や労働条件の悪化などの問題が要因になっていると思われるが、それにしてもわれわれ人類の将来を託す若者たちが置かれている現状に胸が痛む。
難民キャンプから英国開発学研究所という選択肢
難民キャンプで働いて1年程経った頃、終わらない紛争により日々増え続ける難民問題の根本的な理由について漠然と考え始めるようになりました。なぜ、和平合意が結ばれても、実際の平和は訪れないのか。どうしたら紛争は止まるのか、紛争が終結した後の国造りは誰がどのようにリードしていくのか。
思い出深いNGO活動
過去の忘れられない歴史や思い出を振り返ってみると、2019年は私にとって二つの大きな節目の年にあたることに気が付く。
ベトナムのUNESCO無形文化遺産、伝統民謡「ビーザム」
ベトナム北中部、ゲティン地方における民謡「ビーザム」を、JICA青年海外協力隊としてベトナムの農村開発支援NGO「VIRI」で活動中の山田邦永が紹介する。
カザフスタン、内閣改造と同時に新たな社会政策を発表
カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は、政府(内閣)を総辞職させる大統領令に署名した。
THE POVERTIST 2019年2月1日号
時代の流れについていける者だけが生き残り、出遅れた者は再び流れに乗ることはできない。そのような世界にならないよう、誰も取り残さないための政策や経済・社会の在り方を考えていかなければならない。
産業の人づくり支援、現地に意思が宿るまで
どの産業でも人材育成が大切であることは周知の事実であるが、一口に人材育成と言っても育成する対象や分野は多岐にわたる。
情報の樹海
あらゆるデータの90%は過去2年間に生成されたと言われています。私たちが受けとる情報の量は、データサイズに比例しているのでしょうか。
THE POVERTIST 2019年1月1日号
ラオス南東部の田舎町パクセ。この町の朝はいつも美しい。托鉢に並ぶオレンジの袈裟に並ぶ町の人たち。日の出の時刻になると、犬の遠吠えも止み、一瞬の静寂とともに一日が始まる。都会の喧騒とは程遠い日常の風景がそこにはある。