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国際

国連での仕事とそのモチベーション

国連での仕事とそのモチベーション

本連載を開始させて頂いてから早くも半年以上が経過し、早くも予定していた最終稿がやってきてしまいました。思えば、本連載を始めた2018年8月には、エチオピアにある国連開発計画(UNDP)アフリカ地域事務所にて勤務をしていたのですが、2019年2月より本部のニューヨーク事務所に異動したりと、組織は同じですが、チームのメンバー、担当する役割も変わりました。

国際

THE POVERTIST 2019年3月1日号

Photograph: Valerian Guillot

温暖な気候が年間を通して続く東南アジア。寒い冬がある中央アジア。勤勉かつ金儲けが評価される地域。ガツガツと働くよりもノンビリと家族と過ごす時間を大切にする地域。世界には様々な国と地域が存在する。開発援助に携わる実務家は、一つの尺度で物事を見てはいけない。そうわかっていても、実践することは難しい。国を見る視点は、永遠の課題なのかもしれない。

ヨーロッパ・中央アジア

中央アジアの「今」を読む

Photograph: Alexander Fisher

中国の西側に隣接する中央アジア地域は、地政学的には、旧ソ連時代からの歴史的経緯もありロシアの影響を受けてきた。しかし、近年は中国による影響がますます拡大しつつあります。中国による「一帯一路」構想の影響を受けながら 、ロシアとの関係を維持しながら、様々な開発上の課題と向き合いながら発展しを続けるのが現代のシルクロードと呼ばれる中央アジア地域です。

東南アジア

社会保障改革を進めるアジア

Photograph: Ippei Tsuruga

開発途上国における社会保障政策は、その他の経済・社会政策と比較して後手に回りやすい分野である。社会保障制度は税と保険料を財源とするが、支払い能力の乏しい自営業・零細企業が大多数を占める環境では財源確保が難しい。

アジア・大洋州

夢を持てる労働環境を

Photograph: Ippei Tsuruga

いまアジアでは若者たちの転職や失業、そして低い賃金の問題がクローズアップされている。国連の2016年の統計によると、アジア太平洋地域の全就業人口の中で、若者(15-24歳)が失業する確率は大人(25歳以上)が失業する確率より3.8倍高いという結果が出ている。東南アジアではそれがさらに高く5.4倍というから驚く。不安定な派遣労働や臨時雇用の影響、低賃金や労働条件の悪化などの問題が要因になっていると思われるが、それにしてもわれわれ人類の将来を託す若者たちが置かれている現状に胸が痛む。

イギリス

難民キャンプから英国開発学研究所という選択肢

難民キャンプから英国開発学研究所という選択肢

難民キャンプで働いて1年程経った頃、終わらない紛争により日々増え続ける難民問題の根本的な理由について漠然と考え始めるようになりました。なぜ、和平合意が結ばれても、実際の平和は訪れないのか。どうしたら紛争は止まるのか、紛争が終結した後の国造りは誰がどのようにリードしていくのか。