ネパールの被災地支援をオールジャパンで支援しませんか?多くの実績あるNGOが今、寄付の窓口を設けています。
ネパールを大地震が襲ってからたった半日で、日本は支援を開始しました。政府だけではありません。日本国内の市民団体も続々と支援を表明しています。人道支援を得意とする、いわゆる「業界大手」はヨーロッパ、アメリカに多く存在します。そんな中、事業規模は小さくとも、地に足のついた地道な支援を展開する日本のNGOがあります。
それぞれの団体の活動内容、具体性をじっくり読み、募金先を考えてみませんか?「開発途上国の支援活動へ募金・寄付する際の心構え」も、支援先を決める際の参考として頂ければと思います。
(2015年5月5日11時00分更新)
※以下のリストと活動状況は各団体の公式ページの情報をもとに随時追記・更新しています。括弧内の日にちは個別の更新日です。
複数の団体へまとめて募金したい場合
募金したいものの、どこへ募金すべきか決められない。そうしたニーズに対応した募金先です。募金をいったん集めて、各団体へ配分となります。配分先や配分方法は各団体のページを参照ください。
- 日本最大級の国際協力NGOネットワーク。寄付金は緊急支援活動を実施している加盟団体へ均等配分。
- 対象団体は、以下のリスト中の(※)の団体(5月3日)。
- 緊急人道支援活動を行うNGOを支援する目的で設立。政府、経済界、NGOが協力し、迅速な資金調達、緊急支援をサポートする。加盟NGO 11団体による、初動対応3か月、1.5億円の緊急支援プログラムを始動。予算配布状況や事業計画も公表。
- キヤノン、トヨタ自動車・豊田通商、日本航空、KDDI、全日空、ソフトバンクモバイル、日本郵船、三井物産、ヤマハ、パナソニック、テレビ東京、トヨタ紡織、豊田自動織機、武田薬品、大和証券、資生堂、キッコーマン、オムロン、味の素、NTTドコモ、花王、参天製薬、双日、パシフィックネット、富士ゼロックス、霊友会、ソネット、LIXILが支援表明。
- 加盟団体は、以下のリスト中の(#)の団体(5月3日)。
日本国内の特定のNGOの活動を支援したい場合
日本国内に本部を構え、活動している団体です。国際NGOに比べて資金・人員の両面で比較的小規模な団体が多いのですが、地域に根差した活動に定評のある団体も多く存在します。日本と現地の人々と密接な関係を築きながら展開する支援活動を応援しませんか?
AMDA(岡山県)
- 支援対象:バグマティ県、ガンダギ県、ルンビニ県
- 支援内容:医療支援
- 活動状況:第一陣、本部職員(調整員1名、看護師1名)現地到着。4月27日、仮設診療所を開設し、医療支援を実施。第二陣、医療従事者(医師1名、看護師1名)が29日出発予定。この他、AMDAネパール事務所医療従事者5名がガンダギ県で医療支援を展開(4月29日)。ネパール支部の医師4名と調整員2名、第1次隊、第2次隊が医療活動実施中。第3次隊が日本から物資とともに近日中に合流予定(5月3日)。
ピースウィンズ・ジャパン(広島県) ※
- 支援対象:ネパール中部の被災者
- 支援内容:捜索・救助活動、生活物資を配布(水、食料、毛布等)
- 活動状況:災害救助犬(2頭)、緊急支援チーム(6名)を派遣。4月28日、カトマンズで捜索活動を4月28日から実施中(5月3日)。
チャイルド・ファンド・ジャパン(東京都) ※
- 支援対象:シンドゥパルチョーク郡の子ども、保護者、学校、住民組織
- 支援内容:緊急支援(食料、水、医薬品、一時避難施設等)の提供
- 活動状況:現地職員を通じて被害状況調査中。従来からの支援地域を最優先に支援。5月2日、800世帯に、米12kg、豆1.5kg、塩500グラムを配布(5月3日)。
シャプラニール(東京都) ※
- 支援対象:震源地周辺(中山間部、チトワン郡、カトマンズ盆地)の被災者
- 支援内容:テント、飲料水、医薬品、その他必要な物資
- 活動状況:隣国駐在員の現地派遣準備中。4月26日、現地NGOと協働調整開始。5月2日、200世帯へ、5日分の食糧(米10kg、豆1.5kg、油1リットル、塩1kg、ビスケット3袋、干し飯1kg、砂糖0.5kg、乾麺3袋)、石けん1つ、経口補水塩3つを配布(5月3日)。
アジア協会アジア友の会(大阪府) ※
- 支援対象:バグマティ県の貧困層の被災者
- 支援内容:緊急支援物資(食料、生活物資)の配布、復興支援(水・衛生インフラ、仮設住居)
- 活動状況:4月26日、職員2名が現地入りし、現地調査中(支援体制整備、ニーズ調査、支援対象者の選定等)。4月30日までに、支援物資調達・配布開始(米1740kg、塩200kg、石鹸100個、高カロリーチョコレート150個、グルコース24kg、タオル50枚、ファーストエイド等)(5月3日)。
難民を助ける会(東京都) ※#
- 支援対象:カトマンズ近郊の被災者全般、障害者
- 支援内容:緊急支援物資(食糧、毛布、衛生用品等)の提供、障害者支援
- 活動状況:4月29日、緊急支援チーム到着・支援開始、被災状況・ニーズ調査を実施。5月3日、追加、2名が先遣隊2名に合流予定(5月3日)。
CODE海外災害援助市民センター(兵庫県)
- 支援対象:被災者全般
- 支援内容:救援活動
- 活動状況:現地協力者を通じた情報収集中(4月29日)。
日本レスキュー協会(兵庫県)
- 支援対象:被災者全般
- 支援内容:捜索活動
- 活動状況:専門家(4名)、災害救助犬(2頭)を派遣。4月28日、捜索活動中。活動状況は毎日ブログで公開。8現場より、5名の行方不明者を発見。5月1日から復興フェーズ入りとなることを受け、創作活動終了。5月2日帰国(5月3日)。
シャンティ国際ボランティア会(東京都) ※#
- 支援対象:カトマンズ、カトマンズ北西部の被災者
- 支援内容:緊急支援物資
- 活動状況:職員を派遣(3名)し、物資配布実施予定。カトマンズ北西部で初動調査実施。ニーズに応じて緊急物資配布・復興支援を検討(4月27日)。
国際開発救援財団(東京都) ※
- 支援対象:バグマティ県41,000人(7,500世帯)
- 支援内容:シェルター用ビニールシート、生活必需物資
- 活動状況:2011年から支援している地域の被災者支援を実施予定(5月3日)。
ジョイセフ(東京都) ※#
- 支援対象:女性、妊産婦、乳幼児
- 支援内容:保健医療、家族計画
- 活動状況:ネパール家族計画協会を通じ、災害時に最も支援が届きにくい女性、妊産婦、乳幼児を支援。4月29日、巡回医療チームによる診療活動実施(5月3日)。
ジーエルエム・インスティチュート(東京都) ※
- 支援対象:ネパール中部の被災者
- 支援内容:保健分野
- 活動状況:現地大学・NGOとニーズ調査を実施し、インフラ修復等の支援を予定(4月27日)。
地球の木(神奈川) ※
- 支援対象:カトマンズ南東カブレ郡ママンガルタール村
- 支援内容:検討中
- 活動状況:情報収集中。現地協力者を通じて現地視察・調査を実施予定。情報取得次第、具体的支援内容を決定(5月3日)。
ラブグリーンジャパン(神奈川)
- 支援対象:カブレ郡、マクワンプル郡、シンドゥパルチョク郡
- 支援内容:物資供与(防水シート等)、建物・インフラ修復
- 活動状況:現地で活動実施中。活動状況はFacebook公式ページで毎日公開中(5月5日)。
世界で活躍する国際NGOを支援したい場合
世界中にある事務所との国際的なネットワークを活用し、迅速かつ比較的大規模な支援が強みです。寄付金を親団体が集約して支援展開する団体もありますが、日本事務所が独自でプロジェクト展開する団体もあります。
アドラ・ジャパン ※#
- 支援対象:バグマディ県
- 支援内容:緊急支援全般
- 活動状況:現地職員が調査中。第一段として緊急支援物資250万円相当(寝具、テント等)を、弱者(女性・老人)優先に100世帯に配布。第二弾として医療支援を実施予定。アドラ・インターナショナルは、1,000世帯へビニールシート、工具、ポリタンクを供与する方向で国外調達予定。WFPと調整し、空輸する予定(4月28日)。4月29日、ビニールシート提供(5月3日)。
- 支援対象:被災者全般(10万人、2万世帯)
- 支援内容:食料、緊急支援物資(蚊帳、寝袋・マット、バケツ、浄水剤、台所用品、衛生キット)、仮設シェルター、子供の保護
- 活動状況:現地スタッフ、災害対応専門スタッフを隣国から派遣準備中。5月1日までに、仮設テント1,600張、毛布600枚提供(5月3日)。
- 支援対象:ゴルカ郡
- 支援内容:緊急支援物資、被災者サポート
- 活動状況:4月27日、職員を派遣(3名)し、物資調達(食料、毛布500世帯分)。4月29日までに、500世帯を対象に非常食キット、毛布等を配布完了(5月3日)。
- 支援内容:食糧支援、支援物資輸送
- 活動状況:4月29日にゴルカ郡で食糧(米)の配布を開始予定。救援物資・支援要員の輸送を目的にヘリコプター2機の運用開始予定。不足物資を隣国の貯蔵庫より輸送予定(4月29日)。
日本赤十字社 #
- 支援内容:救援活動
- 活動状況:先遣隊5名派遣(医師、看護師、調整員)。ネパール赤十字社、国際赤十字社の救援活動支援へ1,000万円提供。4月30日、追加で医療従事者(12名)出発予定(4月28日)。
- 支援対象:ネパール全土
- 支援内容:物資供与
- 調整状況:基金を通じ、国際ネットワークをいかした支援実施。75郡中63郡で400名の職員が活動中。4月27日、カトマンズ近隣で防水シート、子供服、毛布、石鹸を配布(4月28日)。
プラン・ジャパン ※#
- 支援対象:7200世帯
- 支援内容:仮説住居(200世帯)、シェルターキット(防水シート、マットレス、蚊帳、毛布等)(7,000世帯)
- 活動状況:支援チームを派遣し、調査・支援準備中。毛布500枚、蚊帳300張、学習キット600人分等を積載したトラックが出発(4月28日)。
- 支援対象:被災者10万人
- 支援内容:物資供与(毛布、衛生用品、防水シート、給水用ポリタンク等)
- 活動状況:4月27日、現地政府・協力団体と連携し、ニーズ調査実施。4月29日、2,500世帯へ緊急シェルター、衛生キット配布(5月3日)。
日本ユニセフ協会 #
- 支援対象:被災児童
- 支援内容:物資供与(医薬品や医療備品、テント、毛布等、合計120トン)
- 活動状況:国連児童基金(ユニセフ)を通じた支援。水と衛生、栄養、教育、保護の分野で支援活動を開始。ネパール国内の備蓄物資を仮設避難所の被災者へ提供(給水タンク、経口補水塩、亜鉛の錠剤、救護施設用テント等)(4月27日)。
国連UNHCR協会
- 支援対象:カトマンズ周辺
- 支援内容:物資供与(ビニールシート 19,000枚、ソーラーランタン8,000個、)
- 活動状況:UNHCR現地事務所を通じ救援物資を輸送。約半数の供与物資は国内倉庫から輸送。ドバイ倉庫から残り半分を輸送予定(4月27日)。
世界の医療団 ※
- 支援対象:ネパール中部の被災者
- 支援内容:母子保健医療
- 活動状況:緊急医療支援チーム(12名)、緊急医療支援キット(約20トン、外科手術用キット、自然災害用キット)を輸送し、活動中(5月1日)。
- 支援対象:カトマンズ近郊
- 支援内容:住環境整備
- 活動状況:避難民を対象に、住宅を補修するための工具の提供、トイレの設置、住宅の被害状況調査を検討中。中長期的には耐震建築支援も視野(5月3日)。
民間企業が募集している義援金に協力したい場合
多くの民間企業が義援金を募集しています。中には買い物時に付与されるポイントを使って寄付することができるプログラムもあり、民間企業ならではの新しい試みもあります。義援金の使途を明確にしていないものもありますが、多くの企業が上記のNGOへ寄付することを表明しています。
- 寄付金と同額をYahoo! JAPANが寄付する仕組み。Yahoo! JAPANによる寄付金上限2,000万円到達(4月27日)。クレジットカード、Tポイントで募金が可能。
- 寄付先:被災地域の支援活動を行う団体へ送金予定。配分比率・支援団体は未公表。
- 寄付先:ジャパン・プラットフォーム、日本赤十字
- 楽天スーパーポイント、楽天カード、電子マネーEdy、楽天銀行からの振り込みで支払いが可能。
- 寄付先:在日ネパール大使館
- ドネーションスタンプ「Pray for Nepal」の売上全額を寄付。
- 寄付先:日本赤十字社
- iTunesから募金可能。
- 寄付先:国際赤十字赤新月社連盟
- ドコモポイント、ドコモ口座から募金可能。
- 寄付先:日本赤十字社、ジャパン・プラットフォーム
- 全国の店舗で、Loppi端末から募金が可能。
- 日本赤十字社
- 募金電話番号へダイアルすると1回の電話で108円を寄付できるシステム。通称ドラえもん募金。
- 寄付先:未公表
- 全国の店舗(セブンイレブン、イトーヨーカドー、そごう等)で店頭募金実施。
- 寄付先:未公表
- 寄付先:日本ユニセフ協会、CODE海外災害支援救助市民センター、PHD協会
- 寄付先:日本赤十字社
参照元
各団体の公式ホームページ、SNS、国際協力NGOセンター(JANIC)などから、信頼できると判断した団体と情報を掲載しています。随時更新するように努めていますが、募金に際しては、最新かつ詳細な情報を各団体のホームページで確認してください。