イスラエル, パレスチナ

私の戦争日記:魂のガザ-2日目

photo credit: Lives Some Live
photo credit: Lives Some Live
一夜明け、街はゴーストタウンさながら静まりかえっている。家屋が空襲の標的となっていると知りながらも、人々は避難用装備を家屋の中に運び込んでいる。私たちも祈ること以外何もできない。ただただニュースに耳を傾けることだけ。心が張り裂けそうだ。

何もわからない子供たちは、いつも遊んでいるゲームの延長のように感じているかもしれない。ここにいる子供たちの心は、安全な場所に住む子供たちのそれと同じように無垢なのだ。

また空襲の音。次は私たちの番だろうか。唯一の心のよりどころは、自分一人ではないということ。家族や仲間が一緒だということだけが、怯えきった心に安らぎを与える。

たまたま私の家族は誰一人かけることなくここにいる。他の家族は運が悪かった。恐怖に震えながら妹が私に聞く。

「イスラエル兵はおうちを壊す前に教えてくれるんだよね?」

これを書いている今、時計は夜明けを告げようとしている。私たちの夜は始まったばかりだというのに。

 

* これはガザ市民である筆者が体験した51日間にわたる破壊と悲しみの物語です。2014年夏、イスラエルはガザへ侵攻し、大規模な攻撃を仕掛けました。ガ ザの市民にとっては悪夢です。戦争は単に政治の道具ではありません。突然死を迎える人々、恐怖。いつ終わるかもわからない無限の恐怖です。この記事はLives Some Liveに掲載されたものを著者の許可を得て掲載しています。

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