9月4日、サウジアラビアの地元紙が伝えたところによると、サウジアラビア政府は国際協力機構(JICA)と日本貿易振興機構(JETRO)に対して国内での活動を認めるライセンスを発給した。
同紙によれば、同ライセンスに基づきJICAとJETROは経済協力や投資に関するリエゾンオフィスを設置することができる。
サウジアラビアには国際金融機関、イスラム開発銀行(Islamic Development Bank: IsDB)があり、世界銀行やJBICは協力を深めているが、今回はサウジ開発基金(Saudi Fund for Development: SFD)との協力案件のようだ。JICAが後日発表したプレスリリースによれば、SFDとの間で協力覚書(MOC: Memorandum of Cooperation)を締結したとのこと。
SFDは、開発途上国における開発プロジェクトへの協調融資や、財政問題対応に必要な技術援助等のほか、サウジアラビア国内の非石油製品輸出業者の新市場開拓や市場シェア拡大のための資金支援や保証を目的として1974年に設立された基金。現在、中東・北アフリカ地域やイスラム諸国を中心に88ヶ国で事業を展開している。
JICAによれば、SFDとの協力はサウジアラビアに対する協力を目的とするものではなく、周辺の中東湾岸諸国に対するインフラ整備や技術協力で協力していくことを目的としたもの。
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