5月にコートジボワール共和国とナイジェリア連邦共和国において、JETRO及び相手国政府等との共催で官民インフラ会議が開催されました。2016年に初めてアフリカで開催される第6回アフリカ開発会議(TICAD6)の開催を睨み、日本が提唱する「質の高いインフラ投資」の理解を促進するとともに、日系のインフラ関連企業の現地進出への支援も実施していきます。
インフラ促進を、日・コートジボワール官民インフラ会議とは
2016年5月3日、西アフリカのコートジボワール共和国との共催で日・コートジボワール官民インフラ会議が開催されました。ダンカン首相が冒頭に挨拶し、会議の開催を歓迎しました。会議には、コ-トジボワール共和国のダンカン首相、アシ経済インフラ大臣、トゥーレ運輸大臣などが出席しました。
日本企業10社より「質の高いインフラ」の事例やインフラ関連技術等について紹介した後、 テーマ別ワークショップにおいて、先進的な港湾建設技術、環境に配慮した建設技術、道路維持修繕等についてコートジボワール側の参加者と意見交換を行いました。また、日本企業とコートジボワール企業のビジネスマッチングを行い、両国企業の連携の推進を図りました。
会議全体を通じて、活発な意見交換がなされ、日本が提唱する「質の高いインフラ投資」やライフサイクルコスト等の考え方について認識を共有しました。 また、海堀建設流通政策審議官は、ダンカン首相と会談し、両国の官民をあげた協力関係の強化、及びビジネス関係の更なる発展への期待を伝えました。
ダンカン首相からは、日本の支援に対する感謝と3つの国家目標(1,平和と安定。2,国民和解と社会紐帯。3,経済成長の加速)についての説明があり、協力への期待が表明されました。更に、海堀建設流通政策審議官は日本企業と共に、トゥーレ運輸大臣、アシ経済インフラ大臣と意見交換を行いました。
日本企業の進出を支援-日・ナイジェリア官民インフラ会議の結果は?
2016年5月5日には、西アフリカの経済大国であるナイジェリア連邦共和国の政府等との共催で日・ナイジェリア官民インフラ会議が開催されました。ナイジェリアでは、同行日本企業とともに、アブバカル産業・貿易・投資国務大臣、ロロ外務次官、ザカリ交通次官を表敬し、インフラ分野における現地進出への支援、相談窓口の特定等を要請しました。
会議冒頭、海堀建設流通政策審議官、JETRO 平野理事、大塚次席、アカンデ・ラゴス商工会議所会頭、フセイニ臨時大使が挨拶を行い、会議の開催を歓迎しました。日本企業6社より「質の高いインフラ」の事例やインフラ関連技術等について紹介するとともに、日本企業とナイジェリ ア企業のビジネスマッチングを行い、両国企業の連携の推進を図りました。
また、海堀建設流通政策審議官は、アブジャに日本企業を同行し、3省庁(交通省、外務省、 産業貿易投資省)を訪問して、両国の官民をあげた協力関係の強化、及びビジネス関係の更なる発展への期待を伝えました。併せて、日本企業からは自社の紹介と技術の発表を行いました。
交通省ではザカリ交通次官に対して、海堀建設流通政策審議官より、ラゴスでの官民インフラ 会議の開催を報告するとともに、日本企業の相談窓口の特定を依頼しました。それに対して、 ザカリ交通次官は、日本企業の交通分野への投資に期待を表明するとともに、日本企業の相 談窓口を特定した上で、今後の協力を表明しました。産業貿易投資省ではアブバカル産業貿易 投資国務大臣より、外務省ではロロ外務次官より、日本からの投資と両国の関係強化について 期待が表明されました。
今回、開催された両会議は2016年に初めてアフリカのケニアで開催される第6回アフリカ開発会議(TICAD6)の開催を睨み、日本が提唱している「質の高いインフラ投資」の理解を促進を目的としています。また、ビジネスマッチングを通じて、日系のインフラ関連企業の現地進出を支援も実施しました。今後、日系企業がアフリカにおいてインフラ事業を展開していくことが期待されています。
引用/画像元:国土交通省 報道資料