10日、国際金融公社(The International Finance Corporation: IFC)は、カンボジア中央銀行(NBC)との覚書に調印し、IFCの支援のもと、NBCがカンボジアの銀行運営、透明性確保、金融リスク管理、国民の信頼改善の向上に繋げるとクメールタイムズ紙が報じている。
IFCのプレスリリースによると、世界銀行グループのメンバーがNBCの職員にコーポレート・ガバナンスの訓練やワークショップを開催し、規制監督および管理機能を強化できるよう支援する予定だと言う。
NBCは今後、IFCと協力して民間銀行に対してコーポレート・ガバナンスの新たなルールの意識を高めるための公共のセミナーやワークショップを共同開催し、リスク管理強化を目的として、銀行内でのコンプライアンスと機能制御の教育も行うと見込まれている。
IFCのカントリーマネージャーは、「この支援によってカンボジアの銀行や金融機関の貸出リスクを軽減でき、更なる持続可能な経済発展に貢献できるだろう」と述べた。
NBCのある取締役は、「IFCとの協力体制を取ることで、民間銀行に世界の金融システムを学び改善していく必要があることを強く伝えたい」と語っている。