概要
ID Poor はNational Identification of Poor Households programme の略称。文字通り、貧困家庭を見つけ出すことを目的としたターゲティングプログラムの一種である。これはドイツのGTZの技術協力の下、カンボジア政府計画省と内務省が実施しているもので、カンボジア国家社会保障政策(National Social Protection Strategy)に正式に採用されつつある。この決定がなされると、カンボジア政府が実施する社会福祉政策の多くに、ID Poor がもちいられることとなる。
仕組みと規模
ID Poor プログラムはドイツの援助機関GTZの協力の下で2007年から開始され、18県、7347の村を既に網羅しており、今後2年おきにこれらのデータは更新 されていく予定である。技術的には、プロキシミーンズテスト(Proxy Means Test)という手法を用い、経済指標に基づく家計データから、家族ごとに3つのグループに分ける(最貧困層:貧困層:貧困層以外)。さらに、このアン ケート調査は、経済指標以外(教育水準および家族構成など)のデータも取っており、それらは必要に応じてVillage Representative Group (VRG)という特設委員会にかけられ、考慮されることとなっている。 こうして、ID Poorは受益者を決定するために用いられる予定なのである。また、ID Poor プログラムは、既に実施されている Health Equity Funds (HEFs) のデータベースと仕組みを使ったものである。
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外部リンク
・About ID Poor (The National Committee for Sub-National Democratic Development)
・Identification of Poor Households Programme (Ministry of Planning: Cambodia)
・IDPoor Pamphlet (Ministry of Planning: Cambodia)
・IDPoor Questionnaire (Ministry of Planning: Cambodia)
・IDPoor Procedures Manual (Ministry of Planning: Cambodia)