Shang-Jin Wei, (アジア開発銀行チーフエコノミスト)がBBCのインタビューに答え、「アジアの貧困撲滅を2030年までに達成することは難しい」との見解を示した。これは、直近の研究成果を基にした発言。1.25ドルの国際貧困線を適用し、2030年までに絶対的貧困を撲滅することが国際的な目標となっているが、同貧困線はアジアにとって低すぎるとの見方だ。昨今の目覚ましいアジアの成長は疑う余地はないが、貧困線の設定が間違っている故に、2030年までの達成は難しいのではないか、と同氏は語った。
参考文献
The Povertist – アジアの貧困率の計測方法に関する研究成果
The Povertist – 貧困線1.25ドルでアジアの貧困率を正しく計算できるか?
ADB (2014) Key Indicators for Asia and the Pacific 2014
DW (2014) Interview of Guanghua Wan, Principal Economist at Asian Development Bank.