国際

THE POVERTIST 2019年3月1日号

Photograph: Valerian Guillot

CURRENT EDITION

国を見る視点 2018年3月1日号

国際協力機構(JICA)の新入社員は、指標から国を見ることの大切さを学ぶ。地域の専門家を目指すか、分野の専門家を目指すか。開発途上国にニーズがある限り、様々な専門家が存在する。しかし、国を相手に仕事をするという意味において、国を見る視点は誰もが兼ね備えておかなければならない力である。

温暖な気候が年間を通して続く東南アジア。寒い冬がある中央アジア。勤勉かつ金儲けが評価される地域。ガツガツと働くよりもノンビリと家族と過ごす時間を大切にする地域。世界には様々な国と地域が存在する。開発援助に携わる実務家は、一つの尺度で物事を見てはいけない。そうわかっていても、実践することは難しい。国を見る視点は、永遠の課題なのかもしれない。

CONTENTS


01 中央アジアの「今」を読む
Story / Central Asia / Naoki Nihei / 記事リンク
中央アジアの政治・経済・社会の変化を現地から報告する新しい連載。


02 社会保障改革を進めるアジア
Column / South East Asia / Ippei Tsuruga / 記事リンク
開発途上国はどのような課題に直面し、社会保障を通じてどのように課題を解決しようとしているのか。本稿では社会保障制度改革に取り組むアジア諸国(特にインドネシアおよびベトナム)を題材にして考えてみたい


03 夢を持てる労働環境を
Column / Asia / Hiroyuki Konuma / 記事リンク
アジアでは若者たちの転職や失業、そして低い賃金の問題がクローズアップされている。


04 難民キャンプから英国開発学研究所という選択肢
Story / United Kingdom / Yoshihiro Saito / 記事リンク
なぜ、和平合意が結ばれても平和は訪れないのか。どうしたら紛争は止まるのか。紛争が終結した後の国造りは誰がどのようにリードしていくのか。


05 思い出深いNGO活動
Column / Asia / Hiroyuki Konuma / 記事リンク
過去の忘れられない歴史や思い出を振り返ってみると、2019年は筆者にとって二つの大きな節目の年だった。


06 ベトナムのUNESCO無形文化遺産、伝統民謡「ビーザム」
Column / Vietnam / Kuniharu Yamada / 記事リンク
ベトナム北中部ゲティン地方の民謡を、JICA青年海外協力隊山田邦永が紹介する。


07 カザフスタン、内閣改造と同時に新たな社会政策を発表
News / Kazakhstan / Naoki Nihei / 記事リンク
カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は内閣を総辞職させる大統領令に署名した。


Photograph: International Labour Organization

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08 産業の人づくり支援、現地に意思が宿るまで
Story / Pakistan / Aya Fujita / 記事リンク
JICAプロジェクトチームとして携わったパキスタンのアパレル産業人材育成支援。人材育成のゴールや活動を設計・実行する過程を例に、今後の新興国における産業人材育成支援への教訓。


09 情報の樹海
Column / World / Makoto Asami / 記事リンク
あらゆるデータの90%は過去2年間に生成されたと言われている。私たちが受けとる情報の量は、データサイズに比例しているのだろうか。


原稿募集

THE POVERTIST編集部では、開発途上国の課題や政策を学ぶ大学院生・研究者・実務家の方からの原稿を随時受け付けています。掲載をご希望の方は、毎月15日までにメール(THEPOVERTIST@YAHOO.CO.UK)で原稿をお送りください。なお、編集にかかる一切の費用はお受けしませんが、報酬もお支払いしていません。執筆の参考としてガイドラインを以下に掲載します。ただし、厳格な制約は設けていないので、執筆内容については個別にご相談ください。

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