インドネシア政府は既存の社会保障・補助金の給付方法を改善しようとしている。今回発表されたのは、E-Warungと呼ばれるイーウォレット(E-Wallet)で、ATMカードのようなもの。社会扶助(Social Assistance)プログラムの受給者はこのカード1枚で、9つある各種給付を自動的に受け取ることができるようになるという。
インドネシア政府が提供する条件付現金給付プログラム「希望ある家族プログラム(Program Keluarga Harapan: PKH)」をはじめ、燃料、食糧などの引換券(バウチャー)が、E-Warungへ自動的に登録されるようになることから、受給者の利便性は向上すると思われる。
現時点ではパイロット事業を通じて、制度の試行が行われており、全国展開にはまだ時間がかかりそうだ。
参考資料:Indonesia: From cash to vouchers-Piloting a new delivery mechanism for social assistance (E Warung) (ILO)