カンボジア政府によるテコ入れの一方でコメ業界の危機的な状況は続いており、コメ価格が1トンあたり150ドル以下となった。
8月中旬時点のトンあたり250ドルから、9月上旬には192ドルまで値崩れし、カンボジア政府は精米業者が農家からコメを買い取る援助のため、2,700万ドルの資金援助をすることを承認した。
資金の流入後、コメ価格は一時的に改善されたものの再度下落し、トンあたり147ドルまで下がった。
カンボジアコメ協会副会長のフン・ラク氏は、「政府が再度介入しなければ収穫期である11月にまで危機的状況が継続する」との見解を示した。
カンボジア発展政策研究センターのダイレクターは、「全ての農家を救済できるだけの資金が政府にあるとは思っていないが、今回の危機に際して政府が行った援助は十分でない。収穫期の11月、12月の見通しは良くない」と語った。