カンボジア国民議会で11月22日、2017年度国家予算を決める国会が開かれ、50億ドルの予算案が可決された。クメールタイムズ紙によれば、野党のカンボジア救国党の議員らはボイコットした。
与党の人民党が経済成長の維持と優先的な産業の支援に必要な予算額だと主張する一方、救国党は透明性や効果を証明するよう求めた。
ある野党議員は、「2017年度予算案の草案を見たが、歳出入の帳尻が合わないなど、多くの誤りを発見した。徴税をより効率的に行い、特に他国からの融資で行っているインフラ整備領域の支出については、透明性を重視すべき」と語った。
カンボジア経済財政省によれば、可決された予算案では7省庁が優先され、予算割り当て額で30億ドルを占めている。最も予算割り当て額が多いのが教育省で6億6,700万ドル、次に公共事業運輸省で5億9,500万ドルだった。この7省庁に農林水産省は含まれていない。
2016年度国家予算は、前年の37億5,000万ドルから16億ドル増加の43億6,000万ドルだった。