好況が続く世界経済は、中所得国を高所得国へ押し上げただけではなく、多くの低所得国を中所得国へ「卒業」させた。「中所得国の罠」で語られるように、中所得国は特有の新しい挑戦に立ち向かわなければならない。経済成長を続ける新興国が向き合っている課題とは何か。新たな挑戦をどのように打開していくのか。新興国が飛び込もうとしている新たな世界とは。
月: 2018年9月
新興国の一大産業、戦略の舵は誰がとるべきか(前編)
パキスタンの繊維・アパレル産業を事例として、産業開発において求められる民間と政府の役割、産業振興・産業人材育成の戦略的政策づくりを考察する。パキスタンの成長を握る繊維・アパレル産業。民間主導か政府主導か。戦略的な政策づくりで連携プレーを発揮できるか。
雇用保険制度の導入を議論するインドネシア
インドネシアで雇用保険制度の導入が議論されている。現在の社会保険制度は、労災補償、死亡保障、年金保障、老齢保障の4本立てとなっており、労働社会保障機関(BPJS Employment)が実施を担っている。ここに5本目の柱として雇用保険制度を新たに導入するための議論が展開されている。
世界最大の死因、NCDs(非感染性疾患)の潮流
2018年9月、国連総会で非感染性疾患(Non Communicable Diseases: NCDs)に関するハイレベル会合が開催される。
ルワンダの商品作物「コーヒー」
「商品作物」という言葉をご存知だろうか。日本に住んでいるとあまり聞かない言葉かもしれないが、中所得国及び低所得国では結構一般的な言葉であったりする。
ベトナムで収入向上支援プロジェクト、青年海外協力隊×福島の和菓子職人
JICA青年海外協力隊としてベトナムで活動中の山田邦永氏が、配属先のNGOである「VIRI」と福島県二本松市の菓子職人である松本克久氏と協力し、ゲアン省ナムダン県で葛(くず)を使った新しいお土産開発を進めている。
増加に転じた世界の飢餓人口
「世界の飢餓人口が再び増加に転じた」と報じた2017年9月の国連のレポートは世界に大きな衝撃をもたらした。10年以上もの間、着実に減少を続けていた世界の飢餓人口は2016年、前年の7億7,700万人から世界の人口の11%に当たる8億1,500万人に増加したのだ。
ガーナ学校建設プロジェクト-生活の仕方と時間の使い方を知る
私は現場責任者として学校建設に関わっていますが、よく頭を悩ますのが現場作業員の遅刻と欠勤、それによる工期遅延です。これに対処するには「人々の生活の仕方と時間の使い方を知る」ことがとても重要になってきます。
サッカー選手の夢破れ、国際協力の世界へ
高校時代に自身が経験した貧困体験、サッカー選手になれなかった悔しさを元に、国際協力の専門家になることを夢見て一念発起。JICAでのインターン、総合商社、国際NGO、英国大学院を経て国際機関で勤務する筆者の経験談をシリーズで語っていきます。
さよならJICA、はろーケンブリッジMBA
本日、5年強勤めた JICAを退職した。5年間、あっという間、では決してなかった。楽しいこともあれば、辛いこともあった。色んな思い出が蘇る。決して途上国での仕事が嫌になったわけではない。寧ろJICAで働いたからこそ、僕の人生は途上国に懸けたいと確信し、より強く思うようになった。